天空闘技場編に登場しゴンとキルアにとって最初の念能力者としての敵としてセコセコ立ち回ったギド、リールベルト、サダソ。
3人で仲良く200階受付でウキウキで待機しまんまとやってきた初心者を狩る愛すべきろくでなし共である。
今回はそんな念覚えたてのゴンたちにとっての最初の越えるべき壁として、そして読者に念能力バトル入門編を見せてくれるという大役を果たした彼らについて。
ギド

顔を覆面のようなもので隠した両脚の無い年齢不詳の人物。
(杖をついている様子や背中の曲がった立ち姿から老人のようにも見えるがとにかく謎)
天空闘技場200階に上がった際に念能力者による洗礼を受け両脚を切断、その際に精孔が開き念能力者として覚醒したと思われる。
念をこめた武闘独楽を使って闘う戦闘スタイルだが念覚醒以前からそのスタイルだったのか元々そうだったのかは不明。
(武器の使用が認められるのは200階からなので洗礼を受けて足を失ってからそれを補う方法を模索したんじゃないかなとは思う)
何気に念を使えない状態で200階にまでは上がってきており武闘家としてはそれなりに強い武闘家だったことが窺える。
また、ゴンとの初試合時観戦していたウイングから「(ゴンが)ギドと闘うのは五年早い」と言われるほどには念覚えたての普通の人間からすると(天空闘技場内の)念能力者としては危険な存在だったことも示唆されている。
◉念能力
強化系能力者
能力名:①戦闘円舞曲
②竜巻独楽
③散弾独楽哀歌
基本的に自身の所有する複数の武闘独楽を念で強化する戦法をとっており、上記の三つの能力はいずれも独楽に関連性のある能力となっている。
詳細は以下である。
①戦闘円舞曲
敵の周囲に放った複数の独楽が自動的に敵を攻撃する能力。
独楽にこめられた命令は「邪魔者をはじきとばせ」。
その命令を受けて放たれた複数の念で強化した独楽が回転し互いにぶつかり合いながら予測不可能の挙動で敵を襲い続ける。
しかも独楽は何時間でも回り続け、その不規則な動きはギドにすら予測不可能(なんでやねん)。
②竜巻独楽
ギド自身が回転し独楽となる能力。
①の能力の独楽を無視してギド本体を狙ってくる敵に対応するために作られた能力と思われる。
向かってくる敵の攻撃を防ぐどころか相手を吹き飛ばし返り討ちにするほどの威力を持つ。
洗礼を受けて脚を失ったこと、独楽に対してオーラを込めているのではなく強化系が自分自身の肉体を強化しているということなどからおそらくギドが持つ能力の中で最大火力にして最高防御力を誇る技となっていると思われる。
対処法としてはギドが疲れるまで攻撃を続けるかギドの防御力を超える発で一気に倒すかなどシンプルながら大量のオーラ消費を求められるものばかりだがゴンは足場をひっくり返すというさらに単純明快な手段でこの竜巻独楽を完全無効化した。
③散弾独楽哀歌
竜巻独楽の状態で回転しながら敵めがけ独楽を飛ばす技。
①とは違い直接相手に向けて独楽を放っている分、自動迎撃するための命令を独楽に念じる必要がなくその分多少は威力が増しているのでは無いかなと個人的には考えている。
とはいえ練を習得したてのゴンにあっさりと防御されるので威力はお察し。
まあギド本人も非力自慢してたし…
この技の問題は独楽を撃ち尽くしたのに相手が耐え切ってしまうと手持ち独楽を失ってしまいただ延々と竜巻独楽で回り続けるしかやることがなくなってしまうことだろう。
と、いずれも自身や独楽の回転を強化することがベースの能力となっている。
ギドが独楽に思い入れを持っているからこそ最低限戦闘に耐えうる程度の威力が発揮されているが、ウイング曰く強化系以外にも操作系を要する能力設計だったため性能はイマイチであり修行を積んだ使い手相手にはまるで通用しなかったことから本当に天空闘技場の雑魚狩りくらいにしか使い道がない気がする。
(加えて手元から離れた場所で独楽を使っているので放出系も必要な能力だと思う。ますます難度の高い能力だが系統別修行なんてやってなさそうだしな…)
とはいえリングの上という限られた空間に独楽を放ち相手が勝手に削れるのを眺めつつ焦って突っ込んできた相手を竜巻独楽で処理し確実にポイントをゲットしていくというスタイルは天空闘技場で新人を狩ることだけを考えたら割と理にかなっていると思う。
リールベルトやサダソもそうだが天空闘技場のフロアマスターになるということが主目的であり念能力者として強くなりてえ〜みたいな欲求は二の次三の次なので能力の性能なんて目先の倒せそうな奴を倒せればそれだけで十分というわけである。
なんてしょうもない、と言いたくもなるが正直自分が念能力入手したらもっとせこくお金稼ぎするための能力を作りそうな気もするのでちゃんと死んでもおかしくないような場所で体張って戦ってるギド達はむしろすごいのかもしれない。
リールベルト

逆立てた髪にヘッドギアのようなものをつけた車椅子の青年。
歩けないのは洗礼による脊椎損傷と思われる。
仲良しトリオのギド、サダソ同様フロアマスターの地位を求め天空闘技場をうろついており3人で仲良く新人を脅すなどしてせこいやり方で勝ち星を増やしている。
フロアマスターの地位も「フロアマスター経験有り」の看板を掲げその恩恵にあやかりたいだけでありフロアマスターになったら早々に天空闘技場からおさらばしようとしている清々しいくらいに地位と名誉のために闘う精神の持ち主である。
(ギド・サダソも同レベルの思考回路だが)
鞭を使い闘うスタイルだが200階まで勝ち上がった以上素手による格闘戦もそこそこできる方だったと思われる。
…が、ゴン、キルアに連続敗北したことで200階クラスの脱落ライン4敗に達し200階クラスから脱落。
その後諦めたのか再び上がったのかは定かではない。
◉念能力
系統不明(放出系?)
能力名:①爆発的推進力
②双頭の蛇による二重唱
③双頭の蛇の正体
3つも能力がある!と言いたいところだが多分念能力によるものは①だけである。
②、③に関しては鞭の技術や鞭の機能によるものであり単にいかにもな名前を大袈裟につけているだけに過ぎないと思われる。
念の系統は不明だが①の能力の特徴から放出系が妥当なところではないかなというところ。
①爆発的推進力
貯めたオーラを車椅子の背面にある穴から噴出しその推進力を利用して車椅子を高速移動させる能力。
背後からのキルアの一撃を瞬時に回避するあたり結構なスピードが出力できているものと思われる。
基本的にこれは不自由な下半身のハンデを補うために運用しており攻撃には転用していない。
あくまで攻撃は②、③によって行い念はアクセントとして使っているものと思われる。
②双頭の蛇による二重唱
「双頭の蛇」と名付けた2本の鞭を全力で振り回し敵を近づけさせない攻防一体の防御網を作る技。
大袈裟な名前が付けられているが鞭を振り回しているだけであり念能力によるものではないと思われる。
(鞭自体はオーラで多少強化されてはいるだろうけど)
これをかいくぐられそうになったら①の能力で全力逃亡してまたこの技を使う、みたいなことをやられたらちょっとめんどくさい気もするけど本編ではあっけなくキルアにキャッチされたりゴンには床板をぶん投げられたり順当に鍛えてきた相手にはまるで通用していない悲しい技である。
③双頭の蛇の正体
これまた大袈裟な名前がついているが単に鞭から電流を流しているだけである。
キルアのように②の能力を見切り鞭を掴んだ相手に対し両方合わせて100万Vの電流を流す技(…と言っていいのか?)。
単純だが結構嫌らしいやり口でいざやられたら念能力者といえど溜まったものではない。
キルアだからこそ耐えられたがいざ受ければゴンですら気絶すると言われるほどの威力なので何気に脅威。
…とこんな感じで2本の鞭を派手に振り自身の周りに攻防一体の防御網を敷きじわじわと相手との距離を詰めつつ相手が躱すなりなんなりして接近に成功したらオーラバーストで距離を取り相手が鞭を掴んできたらサンダースネイクでトドメを刺す、という逃げ場のないリング場だからこそ効果が発揮される戦法をとっている。
初手でオーラバーストで距離を詰めていきなり鞭を絡み付けてサンダースネイク、というやり方でも勝ち星を稼げそうな気がするのでギド同様あくまで天空闘技場内での戦績のためだけに設計された能力と運用方法だなというところ。
ギド同様天空闘技場内限定の雑魚狩り専門としては優秀な能力という評価が妥当だろう。
本人も別に天空闘技場の外で能力を使って戦おうなんて思ってない気がするしまあ…これでもいいんじゃないかなと思う。
サダソ

能面のような顔をした隻腕の男。
洗礼により左腕を欠損しており念能力もその穴を補う形で運用している。
フロアマスターを目指すべくギド、リールベルトと組み200階クラスに上がってきた新人を誘拐・脅迫するなどせこい手段を駆使して狩り勝ち星を上げてきた。
しかしそのやり口からキルアの怒りを買い逆にキルアに脅迫され天空闘技場から撤退。
その後の消息は不明。
3人の中では一番不気味で強そうだったのにな…
◉念能力
系統不明(変化系?)
能力名 : 名称不明(見えない左腕)
オーラで巨大な左腕を作る能力。
失った左腕を補うために編み出したであろう能力。
本編ではこの能力を使い背後からズシを締め上げて気絶させた。
試合シーンがあるわけでもないので上記以上の情報が無い能力ではあるがギド、リールベルトの能力性能を考えるとこの左腕に特別な能力があるとは思い難いのでただ「見えない」だけだろう。
応用技である隠を使うことでオーラで作った腕を見えないようにしている可能性がないわけではないがこの3人レベルが応用技を会得しているとはあまり考えられないのであくまでも念を使えない一般人目線から言う「見えない左腕」なんじゃないかなと思う。
念能力者であるズシがこの腕に掴まれた時何が起こったか理解出来ないまま無力化させられていることから隠を使っている説が囁かれることがあるが、背後から上半身を覆うように掴まれたせいで何が起こっているのか理解出来ていなかっただけじゃないかなあと個人的には考えている。
多分基本的には相手が意識していないところから攻撃を与えることができるしあわよくばダウンも奪えうという目的で運用していたと思われる。
(ダフ屋のおっちゃんの「見えない左腕に捕まったら最後だぜ」の言葉から考えると相手を気づかないうちに締め落とす形であっさりと勝ち星を上げている可能性が高い。)
しかしある程度の使い手にはこれ以外に何か特殊な機能が備わっていない限りこの能力単体で通用することはなくあくまでも天空闘技場で念を覚えたばかり、もしくは念を知らない人にしか通用しないだろう。
修行次第では他の二人よりは発展性が望めそうな能力な気もするが真面目に頑張るサダソの姿が思い浮かばないのでこれ以上の成長はないんじゃないかなと思う。
今後について
一応3人とも生存はしているのであの世界のどこかしらにはいるはずだが再登場はまあまずないだろう。
モブとしてチラッとその姿を見せる可能性すらほぼないとすら思っているくらいである。
何ならモタリケの方が出る可能性があるとすら思っている。
そもそも3人とも天空闘技場にはもういないだろうし今どこで何をしているのかもまるで想像できない。
一応天空闘技場でそれなりに稼いではいたはずなので慎ましく暮らせばまあ生きていけるだけの財がありそうな気はするけどこいつらはそんな慎ましく生きているとは思えないので各々念能力を使ったせこい犯罪で大金稼ごうとして普通に捕まったりしてるんじゃないかなと個人的には思っている。
もしくは天空闘技場200階クラス、フロアマスターまであと一歩のところまで行った男という広告を掲げて妙なビジネスで小銭稼ぎをしているかもしれない。
どっちみちいつか何かしらの罪で捕まりそうだけど…
まあとりあえず彼らの出番は今後無い、というか絡む余地が皆無に等しいだろう。
出てきても多分酷い死に様を晒すだけなので画面の外のどこかで大人しく生活していた方が良いと思う。
念能力バトルのお手本を読者に見せるという役割は十分果たしたのだから。
真面目に働いて、たまに3人で飲みや旅行に行ったりしていてくれ。
絶対ロクなことやってないと思うけど。