あたしの記憶 あたしの想い 全て込める…!!
幻影旅団の一員にしてクロロと共に幻影旅団を立ち上げた旅団創設メンバーの一人。
ウボォーギンやフェイタンといった立ち回りの派手なメンバーの陰に隠れて登場してしばらくは地味な印象が拭えなかったがその能力と人間性が見え始めてから異常なまでに存在感を発揮し始め、気づけば幻影旅団になくてはならないほどの重要人物であるという認識を読者にもたらした。
初登場時は悪党軍団のメンバーその1くらいだと思っていたのにまさかこんな幻影旅団にとってもクロロにとっても重要なキャラクターになるとは…
今回はそんなパクノダについて。
人物像
幻影旅団創設メンバーの一人であり組織内での役割は情報・処理部隊。
ウボォーのように戦闘面で派手な活躍をすることはないものの、希少性・有用性の高い能力を活かす形で旅団の中における役割をこなす幻影旅団のキーマンの一人である。
拷問まがいの尋問(スクワラに対して行ったもの)など旅団として非情に徹した行動を取る一方で仲間(クロロ)の危機には冷徹さを失い「生かすべきは個人ではなく旅団」という掟に背きクロロ救出のために行動しようとするなど、クロロをはじめとする旅団メンバーら仲間への愛が強い一面も見られる。
(この際、個人ではなく旅団そのものを最優先しようとするメンバーらとの対立もあったが彼らも彼らでクロロの作った掟と組織のための判断をしているに過ぎず、個人優先だろうと旅団優先だろうとどっちサイドもクロロ好きすぎる結果の大揉めである。旅団にクロロがいなくても大丈夫って思ってるのクロロだけだと思うよクロロ…)
旅団創設メンバーということで当然流星街育ち。
旅団結成前からクロロとはかなり親しく、クロロ自身もパクノダを「パクちゃん」などと呼ぶくらい懐いておりクロロやサラサ、シータらと共に支え合う少女時代を過ごしていがサラサが何者かに惨殺されたことをきっかけにクロロをはじめとしたパクノダを含む旅団メンバーが道を大きく外れてしまうことに。
自ら闇に堕ちていく道を選んだクロロを放っておくことなどできなかったのか、はたまたサラサを殺した相手への復讐をパクノダ自身が強く望んだのかは明言されてはいないがパクノダ自身もクロロと共に悪の道を往くことを選択。
旅団結成時パクノダの心境は細かく説明されてはいないものの、後年ゴンに投げかけられた「仲間だからクラピカに人殺しなんてして欲しくない」という言葉に心を動かされ感謝していた描写からパクノダがクロロに対しゴンからクラピカに向けたものと同じ感情を持っていたことが窺える。
止めることができないであろうクロロの復讐、そしてそのクロロに背を向けることもできない自分自身への葛藤を抱えたまま共に堕ちていくことを苦しみながら選択したのではないかなと個人的には考えている。

過去から現在に至るまでパクノダの根っこにあるのは仲間への優しさであり、最期の最期までその精神性は変わることがなかった。
幻影旅団、そしてクロロにとってウボォーギンと並ぶくらいに重要な精神的支柱であったと言える人物だろう。
(関係性なんて知らずその二人を的確にピンポイント初手退場させたクラピカの復讐力の高さよ…)
ちなみに団員ナンバーは9だがパクノダの死後そのナンバーは欠番扱いとなっている。
他の団員ナンバーは新しく入ったメンバーに渡しているにも関わらずである。
これがどういう意図によるものかは明言されてはいないがクロロの重めの感情を感じずにはいられない。
(クロロにとってパクノダが替えが効かない存在であるということかなと個人的には考えている。)
経歴
1984年頃
流星街にてクロロ、サラサ、シーラらと共に過ごす日々を送る中、クロロが見つけたカタヅケンジャーのビデオにクロロ達と共に吹き替えをし全宗教会の講堂で上映会を実行。
クロロの上映会が流星街の中で話題になりウボォーを始めとする後の幻影旅団メンバーらも触発されクロロやパクノダとともに劇団を結成。
(この時点で「旅団」を名乗り始めるが旅団の上に何の文字(幻影)を置くかまでは決めてはいない。)
サラサが流星街で行方不明になる。
クロロを始めとする流星街の住人たちで捜索をするが森の中に惨殺されたサラサの遺体を発見。
サラサ死亡。
サラサの葬儀中、サラサの遺体を修復するために流星街に訪れたレンコと知り合う。
(マチの念の才能を見抜いたレンコが念の修行にマチを誘う。)
クロロ、ウボォーギン、ノブナガ、フェイタン、フィンクス、シャルナーク、マチ、パクノダら、犯人を探し出し報復するため残りの人生を悪党として生きることを決意。
「3年経ったら僕は」「たくさんの人間を殺す」
ウボォー含む周りからの推薦でクロロが旅団のリーダーになる。
(シーラのみクロロらから離反。)
詳細なタイミングは不明だがこの後3年以内にマチ同様パクノダもレンコの下で念の修行を行い念を修得。
1987年頃
旅団創設メンバー、クロロの下に再集結。
「旅団では…」
幻影旅団結成。
1991年頃
「子供の未来」財団理事長リスノース惨殺(サラサ殺害に対する幻影旅団による報復の可能性高)
1994年
幻影旅団によるクルタ族虐殺。
1999年8月30日(31日?)
幻影旅団ヨークシンシティに集結。(全員集合するのは3年2ヶ月ぶり)
「オレが許す」「殺せ」
邪魔する奴は残らずな
1999年9月1日
幻影旅団による地下競売襲撃。
会場内の客、警備員を惨殺。
(この際パクノダはクロロ、ヒソカ、フィンクス、コルトピ、ボノレノフと共にアジトで待機)
1999年9月2日
マフィアが幻影旅団(ウボォーギン、マチ、シズク、シャルナーク、フェイタン、ノブナガ、フランクリン)に1人20億ジェニーの懸賞金をかける。
鎖野郎(クラピカ)を探しにいったウボォーギンが行方不明となる。
1999年9月3日
フィンクスと共にマチ、ノブナガを二重尾行する形でゴン・キルアを挟み撃ち、これを拘束。
2人をアジトに連れ帰る際能力を使いゴンとキルアから鎖野郎の情報を引き出そうとするも収穫無し。
幻影旅団(ノブナガを除く)によるセメタリービル襲撃。
周辺にいるマフィアを中心とした邪魔者を排除しオークションを乗っ取る。
(この際パクノダは競売品を会場内に運ぶ役割。)
ウボォーさん 聞こえますか?
オレ達から貴方への鎮魂曲です
コルトピによって複製された緋の眼をノストラード組(クラピカ)が落札。
コルトピの能力で幻影旅団の死体を偽装しマフィアの目を欺く。
1999年9月4日
マフィアンコミュニティー、幻影旅団が流星街出身と知り懸賞金を取り下げ旅団追跡も断念。
クロロ、旅団メンバーをラブリーゴーストライターで占う。
シズク、パクノダ、シャルナークに死の予言。
暗くてわずかに明るい日
貴方は狭い個室で2択を迫られる
誇りか裏切りかしか答えはないだろう
死神が貴方の傍に佇む限り
(ヒソカ、ドッキリテクスチャーで占いを偽装し旅団がヨークシンシティに残るように仕向ける。)
クロロ、鎖野郎の目的が旅団への復讐だけでなく緋の眼奪還であることに気づく。
コルトピが複製した緋の眼の位置をホテルベーチタクルと特定しそこに鎖野郎がいると判断。
クロロ、マチ、シズク、道中尾行してきたゴンと(クラピカを庇って姿を現した)キルアを拘束。
パクノダ、ノブナガ、コルトピ、緋の眼(偽)を持って逃亡していたスクワラを拘束。
パクノダの能力により鎖野郎の情報を引き出し最終的にノブナガが首を斬る形でスクワラを殺害。
パクノダ、引き出した記憶をノブナガとコルトピに与えるためメモリーボムを発動。
鎖野郎の情報共有(顔と名前。能力は不明のまま)を完了。
ホテルベーチタクルのロビーにてゴン・キルアを拘束しているクロロ達と合流。
パクノダ、ゴン・キルアから「何を隠してるか」(作戦内容、センリツの存在など)を読み取った瞬間ホテル内が停電。
暗闇に乗じて奇襲をかけてきたゴンとキルアによって腕と顎を負傷。(ゴンとキルアは再び拘束)
暗闇と混乱に乗じクロロがクラピカのチェーンジェイルによって攫われる。
パクノダ、クラピカが自分に当てて送ったメッセージを読む。
『2人の記憶 話せば殺す』
旅団を生かすか、個人(クロロ)を活かすか葛藤しクロロを優先することを決意。
「団長…私達にはまだ貴方が必要です」
「たとえそれが旅団に対する裏切りでも…!!」
パクノダ、クラピカからリンゴーン空港に呼び出されクラピカ、センリツと接触。
クラピカから「0時までにゴンとキルアを解放すること」「クラピカの情報を一切漏らさないこと」をジャッジメントチェーンにより課せられる。
ゴンとキルアを連れて再びリンゴーン空港へ。
ゴンとキルアに何故手負いの自分を置いて逃げ出さないのか、そうすれば鎖野郎が団長を望み通り殺せるのにと質問。
「仲間だからだよ!!」
「仲間だから本当はクラピカに人殺しなんてしてほしくない!!」
「だから…交換で済むならそれが一番いいんだ!!」
ゴンの言葉に何かを思い出したのか、自分と重ねたのか、詳細は語られてはいないが2人に心の中で感謝をする。
パクノダ、約束通りゴンとキルアを連れリンゴーン空港に到着するもクロロと戦いたい一心でヒソカまでちゃっかりついてきてしまう。
ゴン・キルアとクロロの人質交換完了。
ヒソカ、解放されたクロロと戦おうとするもクロロが念能力を封じられていることを知り興醒め、戦わずに撤退。
パクノダに占いの本当の結果(クロロとの決戦の日付の違い、ヒソカがいなくなる時点で旅団メンバーが半分になっているはずだったこと)を伝える。
「運命は少しずつだけどズレてきてる♦︎」「さよなら♠︎」
アジトに戻り旅団創設メンバー(フェイタン、フィンクス、マチ、ノブナガ、シャルナーク、フランクリン)に全ての記憶と全ての想いを込めたメモリーボムを放つ。
「信じて」「受け止めてくれる?」
クラピカの鎖が心臓を突き刺しパクノダ死亡。
お願い 私で終わりに…
(余談だがこのしばらく後にヒソカによってシャルナーク、コルトピが殺害され旅団・ヒソカ、さらにはカキンマフィアも巻き込む形で抗争が激化。結局パクノダの想いも虚しく犠牲は重なり続けることとなってしまう。)
戦闘力
戦闘シーンがほぼ無いので想像するしかないが幻影旅団にいる以上どれだけ戦闘向きの能力じゃなかったにせよ念能力者としてはそれなりの強さだったんじゃないかなと思う。
旅団腕相撲ランキングでは11位と下から三番目の実力で腕力は大したことがないように感じられるかもしれないが、利き腕じゃない腕でゴンと腕相撲して互角のシズクがパクノダ以下の12位であることを考えるとパクノダは最低でもヨークシンシティ時点でのゴンと同格かそれ以上の腕力を持っていることは明らかである。
暗闇でゴンとキルアに遅れをとったのも十分なアドバンテージがゴンとキルアにあったからであり、あの2人から腕を折られて顎を蹴り上げられてもその後平然と過ごしているのでやっぱり旅団の1人だよなあと思うくらいにはおかしいタフさも披露している。
また、ゴン・キルアを尾行したときも2人に絶をしていることも尾行していることも何も気取らせずマークし続けることに成功していることから絶をはじめとした念の技術一つ一つのレベルの高さも窺わせている。
(そりゃ幻影旅団なんだから念のレベルは高いだろという話ではあるのだが)
とりあえず戦闘シーンがほぼ無いに等しい人物ではあるもののあの幻影旅団の1人であること、そして作中でチラチラ見せた身体能力・念能力のレベルの高さを感じさせる描写からかなりの強さがあっただろうと思われる。
それこそ幻影旅団の中ではそれほど強い方ではなかったり能力が希少なだけに守らなくてはいけない存在扱いだったかもしれないがそれは幻影旅団の戦闘力が全体的におかしかったからでありパクノダも他の念能力者達と比較すればかなりの実力者だったはずである、と個人的には思っている。
能力
「とぼけてんなら大した嘘つきだわ。調べようか?」
特質系能力者
能力名:①名称不明(記憶を読む能力)
②記憶弾
パクノダの能力は文字通り「他人の記憶を読む」こと。
作中でも屈指の便利能力である。
幻影旅団内においてもこの能力は有効に活用されておりシャルナークからも「レア」「旅団としては失うわけにはいかない」とその希少度と有用性は高い評価を受けいている。
念の修練度は冨樫メモによれば4段階評価のうち最も低い「優」。
低いとはいえこの4段階評価に入れている時点で十分すごいのだが。
(そもそも同じ「優」評価としては他系統でレイザー、モラウ、シズクと結構なメンツが揃っている)
基本的に運用しているのは①の能力のみであり②に関しては使用するタイミングがかなり少ない。
(というか本編内で使える(使うべき)タイミングがあまりなかったので仕方ない)
①記憶を読む能力
対象に触れることでその記憶を読む能力。
触れながら相手に質問をすることで黙秘を貫こうが何をしようが相手の中にある質問の回答(記憶)を盗み見ることを可能とする。
キルアとゴンはこの能力に対して別のことをイメージすることで記憶を読み取ることを阻止しようとしたがこれは全く意味をなさないことがパクノダ本人の口から説明されている。
「あたしが引き出すのは記憶の底の最も純粋な原記憶。あんた達が作り出したイメージを読むわけではない」
①相手に触れる
②触れた状態で質問をする(これによって相手の記憶を刺激する)
③質問をしたことで相手の中にある加工されていない原記憶が浮かび上がりそれをすくいとる
このように条件を満たしてしまえばガード不能の最強尋問能力である。
しかも質問が具体的なものでなく「何を隠している?」というアバウトなものでも相手から一気に情報を奪えるので更にタチが悪い。
そして極め付けは対象を人間に限定していないことである。
つまり物質からもそこに残された記憶を読み取ることができる。
更にこの際質問は必要とされない。
触れて能力を発動するだけで記憶を読み取れる。
(本編内ではクラピカが残したメッセージが書かれた紙から団長が人質にされたことを読み取った。)
ただし物質に残っている記憶がどれほどの期間分読み取れるのかは不明。
②記憶弾
①で読み取った記憶を具現化した銃にこめて弾丸として放つ能力。
この弾を撃ち込まれた相手はパクノダが読み取った記憶を強制的に見せられることととなる。
つまりは正確な情報共有を可能としている能力ということである。
一度に撃てる弾は6発分。
それも1発ずつではなく6発全弾同時に放つことができる。
本編では一度も描写されたことはないがこの能力の最も恐ろしいところは記憶を引き出された対象がこの弾で撃たれると「記憶を失う」ことだろう。
なんだそれ怖すぎる。
どんな質問を投げかけたのか、どんな情報を抜き取ったのか、その痕跡を残さずに相手から情報を奪うだけ奪って相手をその辺にポイ捨てするということが可能ということだが…
「記憶を失う」というのが記憶を何もかも失うのか、それとも質問された内容の記憶を失うのか、失う記憶の範囲に関しては不明。
この記憶弾の存在を知っているのはパクノダ以外では(途中で他の団員にも知られることとなったが)クロロだけということからもこの能力の重要度が窺える。

そしてこれら全ての能力を使うにあたってパクノダが定めた制約は「一番大切な人に触れない。この先ずっと」。
一番大切な人については明言されてはいないがまあクロロのことだろう。
なぜこの能力なのか
と、能力について書いたわけだがなぜパクノダはこの能力にしたのだろうか。
これは恐らくだがサラサを殺した何者かを追跡するためだろう。
幻影旅団結成のきっかけとなった凄惨な事件、現場にはサラサを甚振り殺傷するために使ったであろう無数のナイフや犯人が吸っていた煙草、犯人からのメッセージが残されていた。
つまりパクノダは能力を使いこれら証拠品から現場の記憶を読み取ることが可能であり場合によっては犯人の名前、車の車種、ナンバーなどあらゆる情報を拾うこともできただろう。
少なくとも犯人達の顔は特定できたはず。
そうして読み取った口頭では伝えきれないような犯人の顔、現場の状況などの細かな情報をクロロに伝えるために記憶弾の能力を作ったのかもしれない、というのが個人的な考察である。
(記憶弾であれば「永遠に一番大切な人に触れられない」という制約に反することなくクロロに正確な情報共有が可能となるため)
犯行現場に残されたメッセージ、クロロが何を書いてあるのか頑なにウボォーギンに伝えなかったため一体何が書いてあるのかは作中で明かされてはいない、が、パクノダがこの能力を手に入れた以上メッセージの紙から記憶を読み取っているはずでありその内容や意図も読み取っただろう。
サラサを痛めつけたナイフもそうだ。
どうやってその肉体を破壊したのかその光景が脳に流れ込み知ってしまっただろう。
つまりパクノダはあの事件の詳細を団員の誰よりも深く知ってしまっているということ。
それもその目でサラサが殺される光景を鮮明に見てしまった可能性が高い。
毎日行動を共にしてサラサと特に仲が良かったパクノダがそんなものを目にしてしまったかと思うとあまりにもあんまりである。
まああくまでも考察もとい妄想に等しいものではあるが…
今後
今後も何もとっくに死んでいるのでアレだがおそらく旅団関連の話が続く以上はパクノダに触れる機会は多いと思われる。
幻影旅団結成エピソードが明かされたわけだがそこ以外の空白期間がまだ謎に包まれているため今後幻影旅団関連の過去回想が行われる可能性は高く、そこにパクノダが登場することはほぼ確実だろう。
それこそクルタ族虐殺については確実に触れるだろうしB・W号編の間に過去のパクノダが再び描写されるんじゃないかなと個人的には考えている。
旅団とクロロが破滅に向かえば向かうほど物語上でのパクノダの存在感は多分増していく。
というかクロロがNO.9を欠番にしている時点で結構重い感情を感じるのでとっくに存在感は凄まじいものになっているわけだが。
とにかく今後も旅団周りの掘り下げに期待したいところである。
早く連載再開してくれえ…