B・W号の一室、ワブル王子とその母オイト王妃が入室しクラピカも詰めている1014号室。
そこで王子と王妃の護衛のために配属された内の2人にしてパリストン経由でカキンに接触し乗船してきた協専ハンター。
サイールドとカートン。
正直「誰?」と忘れてる人の方が多いかもしれない。
いや、「お前仮にもハンターで念能力者なのに何故!?」な凡ミスを見せ読者をざわつかせたので意外と覚えられているかもしれない。
そんなうっかりサイールドと、巻き込まれて可哀想なことになったカートン、今回はこの2人について。
カートン

サイールド、ビルと共に1014号室にてワブル王子を警護する協専ハンター。
カキン王国の王位継承戦についての事情を知らず自分たちの任務を全うすることに集中しようとしていたのにあれよあれよという間に継承戦に巻き込まれて酷い目にあった可哀想な奴その1。
目的はビヨンドと共に暗黒大陸を探検すること…
…だったのだがモモゼ王子の守護霊獣の能力発動条件を迂闊にも踏んだサイールドが操作状態に陥りそのサイールドの手によってナイフで刺され死亡してしまうという暗黒大陸に踏み込むどころか出航からせいぜい約2時間で仲間の手によって退場という無念にも程があるさよならを披露。
大体サイールドが悪い。
ちなみにこの地獄の1014号室を選んだのは他ならない彼ら3人の意思であり王子が赤ん坊ならシビアな戦闘に巻き込まれることはないだろうという想定からくる判断だった。
結局1014号室は刺客なり守護霊獣から積極的に攻撃されているので見込み違いもいいところだったが。
能力は以下。
具現化系能力者
能力名:不明(船か車に変身する能力)
最大5人乗せることが可能な船か車に変身する相互協力型の具現化系能力。
他人のオーラを必要とするとのことだがこれはおそらくツボネのライダーズハイと同じくオーラを原動力に動く乗り物ということだろう。
ライダーズハイとの大きな違いは乗り込み可能人数と変身可能な乗り物の種類(と思われる)。
現状描かれてる範囲で考えるとライダーズハイがおそらく1人(頑張れば2人か?)乗りなのに対してカートンの能力は5人とまあまあな人数を乗せることが可能。
そしてカートンの能力がビルの口から「船と車」と明確に水陸の二種類のみとされているのに対してライダーズハイはバイクの他に飛行機など陸上にとどまらず空中移動までも可能としている。
さらに名前の「大和撫子七変化」から考えて7種ある可能性すらありその移動手段の手広さはライダーズハイの方が上を行っているものと思われる。
(だからこその少ない人数条件なのかも?)
(またこれは個人的な願望込みの考察だが多分速度もライダーズハイの方がすごいと思っている。
キルアの神速にくらい付ける速度をカートンにも出せるとは思えないだけでもあるけど…)
とまあ能力はかなりサポート寄り。
協専ハンターがずっとビヨンドとの暗黒大陸攻略のために力を蓄えてきた、未知の環境に必要な技能を備えたスペシャリストと称されたことを考えるとこの能力もその一環なのかもしれないなと思ったり。
部隊を分けて移動したい時や危険な場所から急いで撤退したい時などあったら嬉しい能力だろう。
まずそもそも広大な暗黒大陸で乗り物を用意せずに水陸移動をスムーズに行えるというだけでいてくれてありがとうカートンとなること間違いなし。
まあ死んじゃったわけだけど。
そして次はそんな大事な男を刺したサイールドとかいうスペシャリストについて。
サイールド

ビル、カートンと共にワブル王子のボディーガードとして1014号室に配属された協専ハンター。
その目的はビヨンドと共に暗黒大陸を探検すること。
…だったのだがカキン王国の王位継承戦に思い切り巻き込まれてしまい船が出航した初日に脱落という流石のビヨンドと仲間達もびっくりしてんじゃないかなと思ってしまうくらいのスピード感を見せてくれた。
しかもモモゼ王子の守護霊獣の「おヒマ?」という問いかけに何の危機感も持たずに「いや…ヒマではない」と答えその結果守護霊獣に付き纏われ続けてしまうというなんともなプレミを披露。
挙句しつこくヒマかどうかを聞かれ続け痺れを切らして「今ならヒマだぞ何だ!」と返したことで能力の必要条件を満たし守護霊獣に操作されてしまい仲間であるはずのカートンと1014号室の警護2人を包丁で刺し殺してしまう。
大やらかしである。
(しかもダメ押しのようにサイールド退場の数話後に「あらゆる想定」が念戦闘において最も重要なスキルの一つとテータが語る場面があるおかげで余計にそのやらかしっぷり・想定できてなかった感が深まる芸術)
そして続け様にクラピカに襲いかかったところを返り討ちに遭い拘束、そのままカキン王国の兵士に引き渡される形で退場するという残念な形でのサヨナラとなってしまった。
多分問いかけに対象が反応することで取り憑き、さらにそこから「ヒマ」と返答されることによって相手を操作可能になる能力だったと思われるのだが、念能力者であるなら目の前に念獣(守護霊獣)がいる状況で何かしらの能力の条件を踏んでしまう可能性を念頭に行動すべきはずなのに普通に「ヒマ?」と聞かれ「ヒマじゃない」とか「ヒマだぞ」とか答えるという迂闊さ。
ジンが協専ハンターを専門家と称賛していたのがちょっと恥ずかしいことになっちゃうだろうが!
しかも何だそのほっこりする日常的なやり取りは、友達かお前ら。
ただ操作されただけならまだしもただでさえ人手不足の状況で1014号室の警護を3人も減らすという戦犯ぶり。
しかも内1人は同じく協専ハンターのカートンという目的を共にする同志。
ビルの心境やいかに!
念戦闘の基本とも言うべき凝による確認を怠ってチェーンジェイルを食らったウボォーを思い出しそうになるがあれともまた少し違う力の抜ける迂闊さである。
(パワーで何とかなるなるの精神結構あったと思うしウボォーさん。実際大抵の相手は何とかなるだろうし、相手が相性最悪の旅団メタ能力持ちだっただけで…)
さらについでではあるがサイールドを無力化するために奪ったリトルアイの使用に手こずった結果エンペラータイムを長く使いすぎてクラピカの体力及び寿命が大幅に減少。
実質クラピカの寿命を約5年削った男という称号も獲得している。
本当にすげえよサイールド…
そしてそんなサイールドの能力は以下である。
放出系能力者
能力名 : 裏窓
実際の小動物をボール型の念で捕まえそれを操る能力。
サイールド自身は放出系でありながらその中身は操作系にかなりよっている能力である。
操れるのは最大でハムスターくらいの小さな生き物。
(これがこの能力の制約として働いているものと思われる。)
その生き物が見聞きしている情報を離れた場所にいても入手できる。
本編ではオイト王妃がこの能力でゴキブリを操り各王子の部屋を調査、ゴキブリ視点から映像をキャッチしている様子が見られた。
一度に複数操作が可能か、についてだがこれは個人的にはNO。
操作対象の見ている映像を脳で直接受け取るような描写からフラッタみたいなキメラ=アントでもないのにこれを複数処理するのはかなり負担がでかいのでは?という疑念とそもそも放出系でありながら操作系よりの内容な時点でそんなにホイホイ大量に操れないのでは?という考えがよぎるため。
また、ハエや蚊など日常に溶け込みやすい生物を使えば相手から気づかれることもなくかなり容易に情報を入手することが可能。
実際本編内で操られたゴキブリが不審がられることはなかったため情報戦においてかなり有用な能力だと思う。
サテライトンボがノヴに見覚えのないトンボが飛んでいるという観点から看破されたことを考えると不自然さというリスクを極力減らせる強みは大きい。
ただそうした虫は殺虫剤などで排除されやすくもあるし素早い虫は捕獲失敗してしまう可能性も高い。
その状況に合わせた虫なり動物なりを用意し自然さを演出しながらの偵察も良し、緊急的に現地調達で済ませた虫で調査するも良しと結構いてくれると嬉しい能力じゃないだろうか。
しかもそこまで過度にオーラを消費しそうな能力とも思えないので失敗してもすぐ次すぐ次と手を繰り出せそうなところも強い。
能力の連続使用が可能かは不明だけど。
とにかく情報収集力の高い能力。
サイールド本来の任である暗黒大陸の探索なんかこんな能力絶対あって欲しいに決まってる。
だというのにこいつときたら…
サイールド再登場は?
とまあそんなこんなで協専ハンター仲間1名とカキン所属の警護2名を瞬きの間に始末し1014号室の戦力を激減させさらにクラピカの寿命も5年削るという結果だけ見るとあまりにも強敵すぎる活躍を見せてくれたサイールド。
一応生きてはいるが果たして再登場はあるのだろうか。
まあ…多分ないだろう。
いや可能性が0とまでは言わないが。
まずやらかした場所は王子と王妃が詰めている部屋。
そこでだよ。
刃物を持って「ヒマだったから」と言いながら警護を殺傷し始めた男なんてもう王子と王妃の命を狙って忍び込んできた危険人物そのもの。
カキン王国の王族暗殺を目論んだとして問答無用の有罪判決を下されるだろう。
本編内では王族暗殺犯は国王軍に捕まれば一族もろとも処刑されてしまうとされている。
サイールドはカキン内部の人間ではないためこのカキンのルールがどれほど適用されるのかはわからないがビヨンドが力添えでもしない限りはかなりの確率でサイールドは死刑になるものと思われる。
「念によって操られていた」という事実と船内における念能力の認知度の高まりを考慮するともしかしたらギリギリ許されることもある…いやないか…
カキン王国がそんなに甘いとは思えないしやはりサイールドが生き残り暗黒大陸の大地を踏みしめられるかどうかはカキンとも繋がりのあるビヨンド次第な気がする。
問題はそのビヨンドも絶賛拘束中なところなんだけど。
まあ…残念ながらもう出てこないでしょう…
もしも暗黒大陸本番に再登場したら祭りだよ。
