サメ×洞窟×調子乗り大学生!! 悪魔の口(2026) 感想

悪魔の口 映画

-楽園は腹をすかせて獲物を待っている-

大学生5人組が洞窟ではしゃいでたらいるわけのないサメに襲われてとんでもない目に遭う、というアマプラ独占配信映画。
やっぱ夏はサメだよなあということで鑑賞。

映画全体の評価としてはまあ別につまらなくはなかったかな、くらいの感触だったかなと個人的には。

題材や展開そのものは悪くないしむしろ好きな部類ではあるんだけれども基本的にずっと画面が暗いというのが鑑賞体験的にマイナスとして大きかった。

暗さを活かした作品というのは存在するとは思うけど本作のこれはあまり暗いことが有機的に活きてるとは言い難かったかなあと。
暗いことで恐怖心が芽生えるわけでもなくむしろ「全然見えねえ、なんなら画面に反射した自分の顔の方がくっきり見えるな…」と微妙に萎えながら見るハメになってしまった。

もっとサメを見せれくれ!!

サメの背鰭が見えて緊張感が走るタイミングでも「いや暗いな!」と画面の暗さに意識が持っていかれて結構この辺は残念だったなあと。

ただ暗い分ゴア度は皆無に等しく残酷描写は薄めなのでこの手の映画に慣れていない人でも手を出しやすいサメ映画になっているんじゃないかなとは思ったので人によってはプラスかもしれない。

洞窟という舞台である以上暗さと狭さで観客をじわじわ追い込むというのは常套手段ではあるんだけど暗さに関してはまあ前述したとおりとして次に狭さ。
これもイマイチだったなと。

水場を避け岩場の上を進む場面でもっと息が詰まるくらいの狭さで表現されていたら洞窟ホラーとして加点できたかもだけど屈んで進めば普通に進行できる程度のスペースはあったしサメが襲ってくるわけもないのでサメ映画としても緊張感も薄いしであんまりだったかな。

同じ洞窟ホラーとして見たら『ディセント』の方が洞窟という舞台を上手く活かしていたなぁなんて思ったりも。
クリーチャーいなくてもそもそも洞窟自体が怖かったよあの映画。

ただサメ映画としての面目を保つためか足元に穴が空いて強制的に水中ステージに叩き込まれるくだりは強引ながらも「お!いいぞ!!」とテンションが上がったのでちゃんと良いなと感じられる点ももちろん存在する。
ここからアトラクションみたいにサメがサービス精神旺盛な振る舞いを見せてくれたしね。

肝心のサメはよかった。
というかシチュエーション自体は結構好みだったので、だからこそ前述のマイナス面にやたらと意識を持ってかれたわけだが。

洞窟×サメ!というね。
良いじゃないですか淡水の中でも生きられるサメがなんでか洞窟内に迷い込んできて見境無く生物を捕食しているという現地ガイドの人ですら絶句する状況、最高よ!

サメはね、本当にがんばってた。
ターゲットを一息で殺すのではなく一旦豪快に口を開けて噛み付いたらしばらく噛み付いたままダッシュダーッシュダシュ、洞窟地形を活かしあちこちの岩壁にガンガン獲物を無駄に叩きつけ痛めつけてから食べたり、わざわざ通れない穴に体を通すなどしてギリギリ相手が食うか食われるかのヒヤヒヤシチュエーションを演出してくれたり、イルカショーくらいぴょんぴょん跳び跳ねてコウモリを食べたりととにかく頑張ってた。

なのでサメが動いてる時は暗さに目を瞑れば本当に楽しかったよ。
「この基本暗い画面が続く中、見せ場で派手に色々やって観客の目を俺が引くんだ!!」という健気なモンスター魂を感じましたねこのシャークからは。

で、このサメに食われる肝心の人間共。
こいつらも良かった。

ちゃんと嫌な若者グループしてるので「食われろ!!」という気持ちが芽生える。

まあこの嫌悪感の原因の多くはリーダー格の女性マックスにあるんだけどこいつのこの問題ありありな性格が終始最悪カードを引き続けて最高でした。

普通は修羅場を潜る過程でマシになったりしていきそうなもんだけどもう最後までね、ブレなくて良かった!!
一般的な観客からすればこのマックスは映画のイライラポイントで評価点を下げる要因になるんだろうけど僕は違うぞマックス!
お前最高だったよ!アホで!!加点!!

自分のやらかしを他人のせいにして言い訳並べて形勢が悪いとなるやすぐにその場から逃げ出したり(しかも誰か、特に彼氏が追いかけてくれることを期待している)、悪魔の口の予定コースとは違う難しいコースを土壇場で提案したり(惨劇の始まり)、無駄に喚いたり灯りをつけるなと言われてるのにチラチラライトつけてみたり大人しく待ってろと言われてるのについてきたり。

最悪の悔いしか残らねえ選択肢を引き続ける天才!
リヴァイもドン引きの才能持ちですよマックスは。

これまでの人生は自分勝手な振る舞いを周りが我慢し続けてくれていただけなんだけど命がかかった状況下でもこういう輩を好きにのさばらせると碌なことにならんよねという良い教材になってる。

マックス役のラナ・コンドル、プリティ・リーサルでもちょっと嫌な感じの女性を演じてたけど本作でも見事ハマってたな…
(あっちは良い感じに覚醒してたけど)

この辺の観てる人次第ではめちゃくちゃイライラさせられる無能な若者グループ像もしっかり役割通り観た人をイライラさせるように作られていたしちゃんとサメが好き勝手やるためのストーリーにも大いに貢献していたしで大変良かったんじゃないかなと思いますね個人的には。

難点は最初の方にあげた「暗いだけで怖さのない画面」、そして意図的にそうしたんだろうけど「サメに食い殺される瞬間をほぼ直接的に見せてこない」こと。
基本噛まれるまでは見せてくれてもそこから先は水中や観客の視点外で行われるので全然見えない。
嫌全部細かに見せろというわけではないんだけどちょっとこの辺は物足りなさがあったなと。

まあこの辺を除けばまあ悪くはない映画だったんじゃないかと。
サメ映画として考えれば初心者も怖がらずに見れるちょうど良い感じのサメ映画になってると思う。

一番怖いのが大量のクラゲに囲まれて攻撃されるシーンというのはサメ映画としては如何なものかと思いましたが!!
洞窟もサメも関係ねえ!!

まあ気になった人は気が向いた時にでも。

映画
シェアする
あんたいをフォローする
あんたい

アニメ、漫画など創作物が好きです。
好きなものや観たものなどについての感情や感想を記録していく場にしたいと思ってます。
たい焼きはあんこ派。
あんまんはつぶあん派です。

あんたいをフォローする
タイトルとURLをコピーしました