最高のリメイクでは?ドラゴンクエスト1 HD-2D 感想

ドラクエ1 ゲーム

HD-2D版ドラクエ1をクリア。

一応ローラ姫を帰すルート&連れ回すルートの両方クリア、あとアイテムやらモンスターやら諸々のリストも(帰すルートの方で)コンプ。

最初はとっととクリアするかーとか噂のローラ姫連れ歩きだけ見れたら良いかなーなんて思ってたんだけどプレイしてたら普通に楽しくなっちゃって「これローラ姫を連れ回さない正規のシナリオ上でのやり取り気になるぞ…?」と方針がコロっと変わってこんなことに。

本当だったら本命の2にとっとと言ってるはずだったんだけど普通に1をクリアするのが名残惜しくなっちゃってちんたらちんたら世界を練り歩いてしまったよ。
(そしてこの感想もちんたらしてたせいでこんな遅れたタイミングでの投稿。相変わらず全てにおいて遅い我)

というわけで今回はそんなドラクエ1の感想をサクサクっと書いていこうかと。

まず総評としては素晴らしいリメイク。

これまでリメイクされたり移植されたりとあらゆる環境で縁を結ぶことができたドラクエ1だが本作はその中でもさらにドラクエ1の内側に踏み込む再構築がなされており一際別物の作品となっている

オリジナルを尊重し極力改変することなく画質や操作性を時代に合わせたリメイクをすべきと考えている人にはもう嫌で嫌でしょうがないリメイクだろうなとも思う。

当然賛否は分かれるところではあるだろうけどかなり新鮮な手触りのドラクエ1を楽しめることができたので個人的には大満足

HD-2D版3のようにグラフィック周りの変更を中心とした無難なリメイク(一応オルテガ周りとかに追加シナリオはあったけど個人的には物足りなさが残った)ではなくもう大改造。

そもそものオリジナルが少ない登場人物と最小限のやり取りとグラフィックなどからその旅路やドラマを脳内で想像しながら楽しむことも含めてのゲームプレイを前提としていたわけで、今回はローラ姫の側近やカンダタなどのオリジナルには存在しないキャラの追加及び3からは妖精とドワーフの続投・積極的なシナリオへの絡みなどによりこちらがオリジナルをプレイした時に想像で補っていた以上の肉付けによってシナリオにかなり厚みが増していた。

また、ちいさなメダルの追加でやり込み要素も若干増量(この枚数が絶妙で結構)、装備、アイテム等各種リスト埋めを含めてもそこまで面倒くさくなく程よい時間でコンプリート可能という遊びやすさ、さらにローラ姫連れ歩き要素などドラクエ1世界をガッツリと堪能させてくれる仕上がりになっていた。

オリジナルのドラクエ1をプレイした時の「もっと遊びてえなあ」とか「ローラ姫との絡みもっと見たなあ」というあの頃の自分に答えてくれたかのようなリメイクだった。
最高。

良い意味で難しい。
良い意味でね!

しっかりとしたレベリングと装備選択、戦闘中の判断が揃っていればまあ詰まるという決定的なところには落ちないかな?というところ。

つまり最低限レベリングはきちんとしないといけないということ。
RPGだし当たり前なわけだが。

で、戦闘そのものに関してはオリジナルを経験していた人なら多分みんな「難しい」と感じると思う。
オリジナルくらいの気持ちで挑むとドラゴンがビーストモード使ってきたり記憶以上の火力で潰されたりいやらしい行動とられたりモンスターの知性はオリジナルより遥かに上なので途中まで余裕ぶっこいてレベリングをサボってた僕はドワーフの洞窟あたりからボコボコにされまくってた。

とまあそんな感じにHD-2D版3の時のように平気で2回行動してくる雑魚やいやらしい攻撃の組み立て方をする雑魚は本作でも普通に出てくるので終盤に差し掛かるほどにある種の覚悟は必要かなと。
ただパンドラボックスみたいなクソゲーの具現化みたいな敵はいないのでバランス調整はかなり3の頃から成長したなという感動がある。

また、たまに「何こいつ!?」と驚愕させてくるレベルでめんどくさい敵(エイリアンフライとかエクソダスとか…)が現れるのでやはり総合的にオリジナル版よりも戦闘難易度は高い。

まずそもそもとして1勇者はシリーズ唯一無二のソロパーティなわけで、一旦崩れるとそこからの立て直しが極端に困難になる。

で、敵も前述の通り厄介な奴らばかりで平気でバカ高い火力で殴ってくるので油断しているとすぐにお陀仏、必死に回復したり防御したりスキを見て大技を放ったり、1勇者の孤独で過酷な戦いをより体験しやすくなっているなと個人的にはこの部分に超高得点をつけている。
(ベホマのような完全回復呪文が無いことも戦闘のヒリつきを加速させる)

しかもこの戦闘の過酷さによってローラ姫の存在感がさらに増しているのも素晴らしい。
戦い終えてボロボロになった勇者が王女からもらった首飾りを見て孤独を癒したり(という妄想)連れ回すルートなら実際に駆け寄ってくれたりするであろうことを想像すると更に深まった旅の過酷さがローラ姫周りの設定補強と良い具合に絡み合って最高なのである。

HD-2D版1でキレそうになった奴ら
HD-2D版キレそうになったやつらリスト。振り返ってみるとエクソダスが一番苦労したかもしれない。

あと戦闘に関して個人的に感動したのはドムドーラのあくまのきし。
オリジナル版での不意打ちのような戦闘開始と通り魔に襲われたかのような理不尽さがなるべくリメイクでも伝わるように表現されていて素晴らしかった。

あの時点であの街に入る大半のプレイヤーを敗北させるつもりで設定させたとしか思えない強さでした。

オリジナル版より遥かに強かったよこいつ。
普通にこいつのために必死のレベリングをさせられたから。

後メルキドのゴーレム戦についてはオリジナル版の「街守ってたこいつぶっ倒していいのか?」という疑問に対するアンサーかのようにゴーレムが敵に操られていたせいで街の人たちもメルキドに封じ込められて困っていましたという方向に変わっていてゴーレム排除の必要性を提示してくれていて上手いなと。
(今作はようせいのふえをうっかり袋に入れっぱなしで正面突破するしかなくなった勇者は大量発生したと思う。はい僕です)

あと何より竜王がちゃんと強くてよかった。
1周目はしあわせのくつ欲しさにはぐれメタル狩りをしたせいで過剰にレベルが上がってしまい竜王に対して「なんだ、こんなもんか?」ってなっちゃったけど程々のレベリングで突入した2周目では思い切りその強さを堪能できた。

ちゃんとこちらの呪文耐性を弱らせたり自身の魔法威力を上げてベギラゴン撃ってくるし各種バフ盛ってくるしベホイムで容赦のない回復をするし2回連続噛みつきとかいう殺意MAXターンもあったりとオリジナルとは比べ物にならないくらいの強さになっていてこうでなくちゃあよ!!という嬉しさがあった。

前作のゾーマが拍子抜けするくらいに手応えがなかったので(勇者を回復役に据え残る他のメンバーによる無慈悲まものよび魔王蹂躙)不安だったんだけど孤独な戦いの過酷さとめちゃくちゃ強化されたステータスによってかなり楽しい竜王戦ができる作品になっていたなと個人的には。

竜王
なんかちゃんと強くて感動したよ竜王。やはりアンタはこれくらい歯ごたえないと!嬉しいね!

人によっては難しすぎる!!ってなるかもだけどちゃんとレベリングや装備を整えるという大前提が備わっているプレイヤーであればそこそこの苦戦はあれど詰まることなくクリアできる良い塩梅の戦闘難易度だったんじゃないかなというところ。

簡単すぎても勇者の旅が軽いものになりすぎちゃうしね。
シナリオとも密接に絡んだ良い調整がされていたなと思いましたよ。

シナリオに関しては前述の通りオリジナルとは全然別物。
そしてHD-2D版ならではの「3を1作目として位置付けたロト三部作」を味わうことができるようになっていて大変によかった。

3でも登場した妖精とドワーフが1勇者と交流し絆を育み共闘していく過程が丁寧に描かれ…というかこの辺がオリジナル版の1には全くもってない要素だったので急に生えてきているわけなのだがこれがなかなか1勇者の戦いの過酷さを引き出す良い素材としてうまいことシナリオにハマっていた。

特に妖精周りの丁寧な描写はかなり感情移入させてくるものでHD-2D版3プレイ時よりもプレイ中感情が乗っかる仕上がりだった。
妖精の隠れ里襲撃イベントが起きた時、交流したことのある妖精たちが目の前で死んでいくのを眺めることしかできず全然間に合っていないことを責め立てられるという勇者のしんどい感情を体験できてしまうイベントでは普通に胸が痛くなりました。
(2周目でもちゃんとしんどかったし生きてる状態の妖精に会った時なお辛くなったので残酷で良いゲームです)

そして妖精周りの設定を生やしておくことで2に登場する紋章が1の時代に誕生していたというシナリオも追加という「た…確かにやっても違和感ないな」とちょっと膝を打ちたくなるようなシリーズの縦糸の補強もしっかり入れてくれて素晴らしかった。

というか3勇者やオルテガのことを覚え続け重めの感情を向けている族長や里長の存在によってかなり3→1の繋がりが濃くなってくれたなと思うのでHD-2D版ロト三部作を繋ぐ存在として最も重要な存在と言えるのかもしれない妖精族。
なんか歴史書作ってる奴もいたし。

ロトを覚えていてくれる族長がいてくれることで3勇者の足跡を辿りその旅路の果てを垣間見るというオリジナルにはない追加シナリオが成立していてこれも素晴らしいなと。
まあ結構容赦のない事実というか、僕としてはまあそうだよなと思っていた事実を告げられたにすぎないんだけどこれを否定し続けた人もいるわけで、ある意味で3がちゃんと悲しい物語になってしまったかのようなシナリオは賛否を呼ぶだろうけど個人的にはかなり深みが増したのでアリ。

(ロト周りの掘り下げをガライとぎんのたてごと周りのストーリーと連動させたのも上手かった。同時になんか出世した感あるぎんのたてごとにもクスッときたり。なんか偉くなったなお前。)

ここに関してだけじゃなく全体的に「勇者の孤独」を取り扱っていたような印象も受けるんだけどどうだろう。

孤独に戦った印象の強い1勇者がHD-2D版ではまあ実際にかなり苛烈な戦いをしていることを体験できるわけなんだけどその傍でかけだし冒険者達、カンダタ、近衛兵など戦局を大きく動かすわけではないものの1勇者以外にも戦っている人間がどこかにいるということが描かれている。

1人で勇者は戦っているかもしれないがアレフガルド内のどこかで今も誰かが剣を振るい抗っているという事実がかなり心の支えになるものであり孤独感を薄めてくれていたとも思う。

中でも特に良かったのはかけだし冒険者達。
村を滅ぼされ仇討ちの旅に出た若い冒険者達が自分の無力さに打ちのめされながらもそれでも誰かがやらなくちゃいけないことなんだと勇気を持って歩み続けていく道程をちょこちょこ覗き見れてその度に感じられる彼らの成長が楽しかった。
名前のない奴らなんだけどそこがまたいい。
登場したての時はギャグ要因だと思ってたんだけどナメてましたね。

近衛兵についても魔物に恐怖して逃げ出し引きこもりになってしまった男が家族の危機の前に再び立ち上がるという超がつくほどにベタベタではあるがこのドラクエの世界だからこそ真っ直ぐに受け入れやすく刺さるシナリオになっていたりと1勇者の外にも勇者の物語がそこかしこに転がっていたのがよかった。

「勇者の旅路とその孤独」を3勇者のその後を通して見せながらも本筋では勇者の孤独を否定するようにいろんな人間の立ち上がる姿を見ることができる。

「勇者とは何か」を血筋以外で表現したかのような王道シナリオは元祖和製RPGたるドラクエ1という素材だからこそ綺麗にマッチしていたと思う。

DQ1勇者
追加されたシナリオだったりキャラとの交流、多彩になった勇者のリアクション諸々に1勇者の人となりを感じられて楽しかった。それでいて纏ったミステリアスさも損なわない。良リメイクです。

あとはオリジナルに存在しないいくつかの滅びた村や竜王の物語裏での行動描写の追加など竜王がアレフガルドにどう侵攻しているかがオリジナルと比べると細かく描写されているため思ってたより1の世界が追い込まれている状態なのが伝わるシナリオになっていたのもよかった。

毒の沼地が生まれその瘴気で体調を崩していく人間がいる描写も◎。

あと一歩足りず守るべき命を守れない場面がいくつかあったりドツボにハマると立て直し困難なソロ戦闘だったりの諸々が相まって傷だらけの勇者の孤独感が増しつつも、だからこそかけだし冒険者ら戦友達の存在や寄り添ってくれるローラ姫の心がめちゃくちゃ救いとして沁みるという最高級新訳ドラクエ1シナリオだなと個人的には思う。

色々肉付けされた中でも特に目を引くのがローラ姫。

オリジナルではドラゴンから助けてくれた勇者に速攻で惚れちゃうスピード感たっぷりの囚われのお姫様系ヒロインだった。
(ベッドインまでのスピード感もとんでもない)

そりゃまああんな穴倉でドラゴンに睨まれていたらそこから助けてくれた人を好きになるのも無理はないということで特段そんなに気になっていたわけではないけれど、今作ではこの辺の「なぜ勇者に惚れたのか」「なぜローラ姫はあんなところに囚われていたのか」についてかなり納得感のある掘り下げが行われたとともにシナリオ上におけるローラ姫というヒロインの重要性も大きく引き上げられていた。

精霊ルビスの声を聞くことができる特別な能力を持っていたこと、それにより勇者への予言をルビスから授かっていたおかげでそれを聞き出そうとする竜王に攫われ予言の内容を聞き出すための拷問が沼地の洞窟でローラ姫に向けて行われていた、という攫われた理由がふわっとしていたオリジナルよりも密接にシナリオに絡み勇者に並ぶヒロインとしての存在感を示すような物語が仕込まれていてオリジナルからのかなりの変化を感じる。

ローラ姫救出のあたりについても軽い空気のオリジナルと比べると重く、幻覚拷問を繰り返され何が現実で何が幻覚かも曖昧になっていく中幻覚でもなんでもない実在する勇者が自分のために来てくれた、そのローラ姫の安心感と喜びが伝わる演出になっていて「そりゃこんなん惚れるわ」という絶対的納得感を与えてくれるものでこりゃいいぞと。
勇ロラ描写を手厚くしてやるという神のご意志を感じましたね。

(ここの幻覚がラダトーム城を再現しているんだけどオリジナル版の沼地の洞窟の中になぜか豪華な部屋があったネタを面白い形で拾ったなあと感心。)

で、もう救出後の圧倒的ヒロインとしての存在感ですよ。

ラダトーム城に帰しても首飾りを通してことあるごとにこっちの会話に参加してくるし(いつでもそばにいる的なこと言ってたけどまさか積極的に通話してくるとは思わないじゃん)、連れまわしたら連れまわしたで基本お姫様抱っこかつ隙あらばいちゃつき出して惚気から♡が湧いてくる始末。

カットされることを懸念していた「ゆうべはおたのしみでしたね」もローラ姫の圧力がかかったのかそのまま現存、連れまわしている限り一国の姫とお楽しみ状態である。
(ラダトームの町娘とのお楽しみはカットされてると思ったらこっちも普通にできたので嬉しかった。ローラ姫・町娘連れて3人では無理だった、そりゃそうだよね!!昔はできた気がしたけど)

更に連れ回すルートでは戦闘画面に勇者の戦いを後ろから見守るローラ姫が表示されるようになりなんか応援とか悲鳴を飛ばしてくれたりボスキャラを倒すとその場面ごとにあった決め台詞をローラ姫が言ってくれる。(ごめんね勇者無口なばっかりに)

またルビスの力で戦闘をたまにサポートしてくれたりもするのでローラ姫を連れていくという本来なら隠し要素的な部分にやたらと力が加わったこだわりを見せてくれたなと。
多分ローラ姫をちゃんとした意味で連れてあげたいという多くのファンが抱えていた思いを製作サイドも持っていたに違いない。いやわからん。多分そう。

勇ロラ
手厚すぎるくらいに補強されたローラ姫周り。それに伴い超絶強化された勇ロラ描写。他の女が割り込むスキも一切与えない!原点にして最強のドラクエヒロインここにあり!

ローラ姫の側近やこだまの妖精などヒロイン力が高いキャラクターは他にもいてじわじわフラグ積み重ねていってるようにも見えたんだけどローラ姫が強すぎるのでこの2人と何かいい感じになることも特になくただただローラ姫のヒロインとしての強さを実感。
他の作品なら恋愛フラグだったり別ルートも用意されていたかも知れないが勇ロラが原点にして最強すぎた。

救出後はもう離れていようがいまいが2人の心がずっと一緒にあるということがはっきりと示されているしそんな2人を見てちょっと嫉妬しつつ人知れず敗北を決め込むこだまの妖精の姿も見れたりでアレフガルド最強ヒロインの座をくれてやるしかないよねと。

あとやはりドットの作り込み。
勇者も相当バリュエーションがあるんだけどローラ姫はそれ以上に印象に残る細かい動きが多くてその一挙手一投足に目が離せなかった。
ドレスの裾を掴みお辞儀をするとこだったり首飾りを外す動きだったり勇者にお姫様抱っこされる時のデリケートなやり取りをしてる感だったりドットでの表現進化がローラ姫を通してめちゃくちゃに伝わってきて楽しかった。

勇者と2人で夜空を見上げているところの互いが互いの様子をチラッと見つめてそれぞれ空を見上げる動きが大変可愛いやり取りでもう最高でしたね。

まあ何はともあれ勇ロラ好き大歓喜の一本であることには違いなかった。

マイラのぱふぱふがナーフされてしまったことを残念に思っていたのにローラ姫を連れていったら2人で温泉まんじゅうを分け合って食べる微笑ましい姿が見れたしね!

帰すルートでは孤独な勇者の戦いを遠い地から見守り続けその心を支えるヒロイン、連れ回すルートでは勇者の後ろで心身ともにサポートするヒロイン、いろんな形でローラ姫の魅力を令和に刻んだ神リメイクになったと思いますよ。ええ。

まあ最初に言った通り素晴らしいリメイクだったよ、というお話。

2の前座くらいの舐めた気持ちでいた僕に2周させて各種要素をコンプさせたんだからそら楽しかったと言わなきゃ嘘にもなろう。

2と同梱である形式上仕方ないことだがなんというか2への繋ぎ感がストーリーの節々に感じられるのは少々うーんとはなるが(前作の流れ的にちょっとりゅうおうの立ち位置の格が落ちてるような気がしないでも感とかりゅうおう以外にも敵いるよ的なルビス様直々の続編匂わせセリフとか)、せいぜいその程度くらいしか気になる部分のない、ほとんどのポイントで高品質の進化が果たされたドラクエ1としては過去最高級のリメイクじゃないかなと思う。

3を1作目に位置付けて始まったHD-2Dシリーズだが、その良さと意味がめちゃくちゃに出ていたなとも。

2や3に1の痕跡があってそれを懐かしむ、というのがこれまでのオーソドックスだったのがこのHD-2D版では1という原点だったはずの作品上で3の痕跡を懐かしんだり2への布石にニヤついたりできるという、これまでのドラクエの歴史を振り返ると結構変化球な仕掛けが施された作品になっていて懐かしさと新鮮さが気持ちのいい塩梅で共存していたと思う。

ラダトーム西の小島だったり語り部的な立ち位置の妖精の存在だったり、3で勇者たちが戦ってきたから存在する未来を今歩いているんだなという実感を得られるゲームプレイができたのでロト三部作が好きな人には間違いなく何かしら刺さるゲームだったはず。

当然ここから続く2もこれまでになかった形でのリメイクであり3の痕跡をしゃぶれるような内容になっているだろうし1のこの華麗な味付けを体験した後だと2への期待も否応なく膨らむわけで。
時系列上のロト最終作として作られた作品になっているかと思うと楽しみである。
…楽しみは楽しみだがとある理由で2には拗らせ気味な思い入れがあるのでちゃんと素直に変化を楽しめるかなと不安な面もあるが…

まあとにかく、2への繋ぎとしてだけでなく一本の作品として丁度いいボリュームで楽しめて更には過去作プレイ済みの人間にさえもちゃんと新鮮さと張り合いを与えてくれる歴代最高のドラクエ1リメイクでした、というお話。

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あんたい

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