これが『世界』。ジュラシック・ワールド1〜3を見返してみた話

ジュラシックワールド 映画

ジュラシック・パークについて書いたなら当然これについても書かなきゃならない。
というわけで見返しました。

ジュラシック・ワールド

2001年に『ジュラシック・パーク3』が公開されてから約14年という長い月日を超えて公開されたシリーズ復活作とそこから始まった三部作。

前三作を無かったことにして一から組み上げたシリーズではなくちゃんとジュラシック・パーク三作からの地続き的な作品であること、また、パーク三作が時系列的な繋がりはあれど物語的な繋がりは少し薄めだったのに対してワールドは三作が物語的に大きく繋がっているなど、シリーズ全体に時系列及び物語的に大きな縦糸を通す大仕事をこなしたシリーズであることが大きな特徴だと個人的には考えている。

また、怖さが大きめだった前三作と比較するとその辺は少し抑えているかな?という印象もある。
(子供の頃に見たシリーズと大人になってから見たシリーズとでは当然印象が異なってくるだろうから気のせいかもだけど)

そして“ワールド”の文字が示す通りそのスケール感は大きく広がった。
それが良かったのか悪かったのかは見た者次第ではあることだろうが、それぞれ別のアプローチで恐竜を描こうとしたその試みは高く評価したい。

一部「うーん?」といまだに処理しきれていないところもあるにはあるがジュラシックシリーズに再び陽の目を当て復権させてくれたことには感謝しかない。

とりあえず以前同様一作ずつ触れていこうと思う。

ジュラシック・ワールド(2015)

紆余曲折を経て公開されたシリーズ復活作にして四作目であるジュラシック・ワールド。

これがもうめちゃくちゃ好き

ジュラシック・パークが揺るぎない永遠の1位とすると本作は二番目に好きな作品

歴代オマージュをふんだんに盛り込みつつ新しいこともガンガンやろうぜの姿勢、そして進化した映像技術により表現される恐竜の映像は懐かしさと新しさを同居させた旧作ファンも新しいワールドへと誘う握力MAXの意欲作。

まずクリス・プラット演じる主人公オーウェンのキャラがシリーズ全体の中でもかなりの良キャラ。
ラプトルを制止しようとするオーウェンの姿はネットミーム化もしているので映画は見てないけどこのオーウェンは見たことがあるんじゃないかなってくらいにシリーズの中でもかなりの有名人。

ジュラシック・ワールドの人間サイドの顔と言っても過言ではない。

ワールド三部作はオーウェンとブルーを通した共生・共存の物語でもあったと思うし。
本当に頼りになるし彼を通すことでそれまでは怖い存在だったラプトルに可愛さを感じるというミラクル体験もさせてもらえた。
(この2人(1人と1匹)の関係が三作通して本当にずっと良い。)

ただこのオーウェンがかなり頼れるナイスガイだったおかげかはたまた別の要因か、パーク三作と比較すると「怖さ」が薄いという印象をワールドには覚えてしまう

もちろん怖い場面がないことはない。

生物を舐めると碌なことにはならないということは本作でも変わらず描かれているしそもそもの本作のメインボスともいうべきインドミナスレックスが十分に怖い。

檻から脱出したと見せかけて人間を檻の中に招き入れ捕食、そのまま脱走するくだりは知性と暴力を感じさせてこれまでで最も凶悪な生物が生み出されたことを分からせてくれて大変に良い。

(まあインドミナスレックスがいねえ!と思った矢先ちゃんとした確認も行わないまままんまと檻の中に入っていく人間もとい施設管理のガバガバ加減が一番怖いわけだが。ジュラシック・パークも無事開園できていたとしても似たようなガバガバ管理トラブルからの閉園エンドあっただろうなあとしみじみとなれる。そうだよなネドリー)

あとはオーウェンに手懐けられているラプトルも一手違えると一気に人間を食い殺す危険な生き物だということを示した場面も多くて好き。

オーウェンと一緒にいる時の可愛さMAXなラプトル4姉妹達が一転して普通に人間を生きたままガツガツ貪ったりなんかして「あっ、ナメててすんませんでした」とヒヤッとする瞬間もある。

また、全然悪人でもなんでもないクレアの秘書ちゃんがプテラノドンに玩具にされた挙句モササウルスにプテラノドンごと食われるという「それはかわいそうだろ!」な死に様も拝める。
多分本作で一番嫌な死に方
あまりに不条理な死にロスト・ワールドのエディを思い出したのは僕だけじゃないはず。

ただそれでも夢に出てくるようなトラウマになるほどの怖さがあったかというとそこは流石に過去三作より落ちているかなというところ。

しかしワクワク度は過去作に劣らないものがある
少なくともこの点に関してはジュラシック・パークの2・3以上じゃないかなと個人的には思っている。

本作最大の特徴は「パークが稼働していること」だと個人的には考えている
人気テーマパークとして大量の客がパーク内にひしめき合い恐竜見物をエンジョイしている。
そんな状況下でインドミナスレックスの脱走を契機にパーク内が混乱に落ち大惨事へと至る。
これは過去シリーズ、さらには以降二作品にも無かったシチュエーションだ

1の未知のテーマパークにやってきたワクワク感とロスト・ワールドの大人数てんやわんやパニックが両方楽しめるみたいなもんよ

そりゃそんなん楽しいでしょうよ

島の中をしゃぶり尽くすように多種多様な恐竜たちを映しつつ歩きつつインドミナスレックスとの攻防、オーウェンとクレア、ブルーの物語を描き、さらにはシリーズ過去作を知っていれば「おっ」と思わせる歴代オマージュや小ネタをぶちこみまくっている。

まさしくジュラシックワールドというテーマパークを余すことなく体験しその終末までをも見届けさせてくれるアトラクション映画だ

終盤に見覚えのあるゲートから見覚えのありすぎるティラノサウルスが姿を現しインドミナスレックスと対決する「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ」展開なんかはゴジラ映画を想起させるそれでかつてのティラノサウルスの扱いを思い出させてくれたがこれがまさしくメインディッシュに用意されている最高級アトラクションなわけでそんなんもう過去作見てきた人にはたまらねえってもんなわけですよ。

ワクワクと疾走感の心地よさだけで言えば歴代最高まである

ジュラシック・ワールドあれこれ
見どころはいろいろあれどヘンリー・ウーが元気に頭おかしい実験たくさんしてそうで大変に良かったですね。後あの球体乗り物怖すぎるって。

あと個人的にずっと登場して欲しかったモササウルスが初登場したことも本作を気に入っている理由としては大きい。

後の二作にも登場するわけだけどそのいずれも正直出番自体は大して多くない。
なのに異様に存在感を発揮し最高の仕事をこなす。
ワールド三部作で一番怖さとワクワクを表現したのはモササウルスだしなんならいっそ裏主人公。シリーズの表の顔をブルーとするなら裏の顔はモササウルスとすら思っているからね。

(復活の大地でまさかあんなに猛プッシュされると思わなかったけど)

インドミナスレックスもインパクトが大きかった。
人間の行きすぎた技術と驕りによって生み出されたモンスター。
まさしくシリーズ初期から鳴らされていた人類への警鐘を具現化したような恐竜でその暴れっぷりは見事なものだった。

そしてそれと対峙するのが人間と心を通わせたブルーとかつて生み出された命であるレクシィという構図もなんか妙な良さがあった。
レクシィとブルーの並び立つ構図見返すと今更ながら新旧主人公が共闘してラスボスと激突!のそれなせいでバトル漫画味を覚えてしまう。
虎杖・乙骨VS宿儺みたいなもんじゃん(違う)

まあ一番良かったのはモササウルスなんですけどね…!

とまあ人がぎっしり入って稼働中のパークで恐竜が脱走したらどうなるでしょう!あら大変!を真正面から描いたテーマパーク崩壊体験型映画で大変大好きな作品。

もう一度見返しても退屈になる瞬間がまるで無く、見終わった時のスッキリ感も実に素晴らしい名作だった

以降の二作品もガッツリと本作から続いている作品なわけだけどこの三部作の中では圧倒的大差で本作が僕の中ではナンバーワンである(シリーズ全体では二番目)。

そして2作目。炎の王国。

1と前作ワールドの舞台となったイスラ・ヌブラル島で火山噴火が発生、恐竜を保護するために向かったオーウェン達だが…というお話。

正直初見の時は「うーーーーーーん」とちょっと悩ましい気持ちにさせられた一本
しかし年月の経過のお陰か三作目・新たなる支配者の存在のお陰か今回は結構楽しめることができた

まず本作は前半と後半で味がまるで違う
前半は島・後半は島の外、つまり人間の生息圏内外それぞれでの攻防を描いておりその面白さもそれぞれでかなり異なっている。

初見時も今回も通じて前半部分は大いに楽しめた
火山が噴火する島の中で迫り来る溶岩と肉食恐竜から逃れつつ、恐竜を乱獲する悪党どもとの攻防も描かれるのだがこんなシチュエーションは他にはない。
溶岩も怖けりゃ恐竜も怖い、で、悪党にも見つからないようにしながら島から脱出しなくちゃならないでそのハラハラ感はシリーズ随一

眼前に滴り落ちてくるマグマとマグマ越しにこちらを執拗に狙ってくる恐竜のコラボは唯一無二

1でグラントたちが出会ったブラキオサウルスの最期も見守るなどシリーズを追ってきた人間にとっては思い出深い場所と恐竜達の一つの区切りに少し寂しさも覚えてしまう。

これで一本映画終わるくらいの内容なんだけどそこから一転舞台は島の外、人が暮らす洋館が舞台となる。

この後半戦に初見の頃はちょっと微妙な感情を抱いたのである。
「いや島での攻防をもっと見たかったよ、と」

洋館の中に保管されオークションの売り物にされていく恐竜達、秘密裏に開発されていく合成恐竜など前作を凌ぐ勢いで人間の悪意と欲を浮き彫りにするような映像が展開されより強く「人間ってさああ!これだからさあ!」と思いたくなる物語になっている。

恐竜をもっと見てえんだよこちとら!!
という鬱憤が溜まるくらいに全編を通し対人間的展開が多く恐竜成分が前作より少なめに感じてしまい当時は結構肩を落としたものである
(まさか後にもっとこの感情を強くする作品が現れることも知らずに)

終盤に姿を現すインドミナスレックスとラプトルの合成恐竜インドラプトルが登場し大活躍してくれたもののそこまでに積み重なったフラストレーションを破壊してくれるほどのものではなかった。
そしてあの「え!!?」となるラスト。
悪い意味で「ど、どうすんの?」と困惑させられたのも今となってはいい思い出である

今見返すとその続きの物語があるからこそフラットな気持ちで見られたのだろう。
当時と比べれば結構この後半戦を楽しむことができたように思う

舞台を人間世界に移すという試みはロスト・ワールドですでに実行しておりその時は街中を走り人を食いまくる側迷惑ティラノサウルスをお目にかけることができた。

しかし今回はその舞台をぎゅっとせまーく圧縮し洋館という舞台に全てを詰め込んだ
ここが面白みの一つだなと感じ取れるようになった
当時は「舞台狭くなったなぁ」とがっかりしたが今はこの味変が楽しい。

解き放たれたインドラプトルが欲望に駆られ集まった人間を捕食しながら洋館を練り歩く。
そして狙われる少女メイジーとメイジーを執拗に追い回すインドラプトルの攻防を描く終盤戦はもう洋館ホラーである

炎の王国のあれこれ
なんだかんだ見たことないものが詰まってる作品なので印象的な場面はかなり多い。見返してみるとまあ結構これが悪くなかったなと。

子供部屋に逃げ込みベッドの中で震えるメイジーとその部屋に静かに窓を器用に開けて侵入し忍び寄ろうとするインドラプトルの場面はかなりの緊張感で子供の時に見たらトラウマになりかねない。
(インドラプトル視点のカメラワークがよりシリーズ内での異質さを濃くしてくれていて良い)

前作で怖さ成分が足りなかったのをフルスピードで挽回しようとしているのかどうか急にアクセルふかしすぎなくらいにホラーしてて歴代にはない種類の見応えがあった。

狭い廊下での追いかけっこから屋根の上に登っての攻防など恐竜にとっては狭い洋館をフルに活かしインドラプトルの良さを表現してくれたと思う。

個人的には前半・後半で味付けを変えるところにロスト・ワールドを、そしてラプトルとの追いかけっこに1の終盤を思い出したんだけどこの辺はオマージュ込みだったのかなあ。

2作目ということでパーク2作目の主人公マルコムをちょっとだけ出すという粋な演出も良し。

ジュラシック・ワールドというタイトルに新たなる解釈を付け加えるラストも良し。

ただ最後のメイジーの選択については今見ても「いやいやいや」とちょっと引いてしまう。
メイジーの出自が出自なだけにその発作的とも言える行為に酌量の余地がないことはないのかもだけど、せめて続編で世界が混沌に陥ってしまったことへの罪の意識とかその辺を掘り下げてくれてたらなあと思ってしまう。
(新たなる支配者の方をチラ見しながら)

ただまあ見返してみると初見の頃よりは全然楽しくて和解できた気分になれて良かったです炎の王国

問題は次でしてね…

ジュラシック・ワールド 新たなる支配者(2022)

というわけでワールド三作目、新たなる支配者。

ワールドのみならずジュラシック・パークから続く物語のフィナーレともいうべき作品だ
(2025年に復活の大地は公開されているものの本作が大きな一つの区切りと言えるだろう)

ジュラシック・パークからグラント、マルコム、エリーの3人が参戦、さらに前作からオーウェン・クレア・メイジー・ヘンリー・ウーも引き続き登場、そしてジュラシック・パークでネドリーを唆しパーク崩壊の遠因を作ったとも言えるドジスンが黒幕として暗躍とシリーズファンからすればかなり豪華な登場メンバーで構成されている

前作からの流れも含めて考えれば面白くならないわけがない、と思っていたのだが…

個人的にはシリーズでいちばん合わなかった作品というところに評価が落ち着いてしまっている

良いところもあるんだけど悪いところにやたらと目が行きすぎてトータルで見るとモヤァッとした印象を拭うことができないままエンドロールを眺める羽目になってしまった印象。

シリーズが背負ってきた生命倫理のテーマを大きく前に出した内容にはなっているのでそれはまあ完結作を作るならやるべきこととは思うんだけどそのテーマへの結論を持っていく道中の組み立てがだいぶガタガタに仕上がってたなあと

よく言われがちなのはイナゴ

インドミナスレックスやインドラプトルなど合成恐竜との攻防という見どころが用意されていた前二作に対して今作が用意したのは巨大イナゴ。
このイナゴを使って世界の食糧供給を牛耳ろうというちょっとおかしな発想をした悪党が出てきちまったんだからしょうがない。

対人間要素が濃くなりつつも一応インドラプトルを中心に恐竜達に華を持たせていた炎の王国に対して本作はこのイナゴがストーリーの中核に据えられ肝心の恐竜がその添え物のような配置になっている感は否めない。

一応恐竜の見どころもあるにはあるのだがそれもまばらで最終的な印象として強く残るのはイナゴ
ギガノトサウルスも恐竜サイドのラスボスとして頑張ってくれてはいるんだけどなんかなんとなく脚本の都合上配置されたエリアボス以上の存在とも言えない活躍で最終決戦の盛り上がりもイマイチになり結局最終的に「イナゴだったなあ」みたいな感情にさせられてしまうという。

また、対恐竜よりも対人間的な側面が強い物語になっているところも個人的にはイマイチだった。
炎の王国を凌ぐ勢いで対人間色が濃い。
メイジーを攫った敵とオーウェンのチェイスなんかまるまるカットしても良いのでは?と見返してもなお考えてしまう。

対人間敵な物語かつレジェンドキャラとワールドキャラをたくさん登場させてそこにさらに新キャラまで投入してそっちの描写にも時間を割くもんだから時間がかかるかかる。
結果シリーズ最長の上映時間の映画が完成である

オーウェンとクレアを飛行機で運ぶために登場したぽっと出の女性とか施設内でグラントたちをアシストしまくってくれたぽっと出有能スタッフとか「それ既存キャラの誰かに配役させてもよかったんじゃ…?」みたいな考えまで浮かんでもうノイズもノイズ。

オーウェンサイドの物語とグラントサイドの物語を同時進行させてその物語が終盤に交差する、という構成は新旧主人公が参戦する映画としては最もらしいやり方だとは思うのだがどうにもキャラクターそれぞれの積み重ねてきたドラマ・バックボーンが乗っからないクロスで個人的にはこの辺のノレなさ加減にかなり自分でも驚いてしまった

旧作キャラの名場面・なつかし演出の再現オマージュなんかも結構やってくれて「おっ」とは思うのだがテンションはそれ以上上がらず。
なんかとりあえず過去作のアレとかアレっぽいこと再現でもしとくかくらいの質感でどうせ旧作キャラ出すならもっとそのキャラがここまで生きてきた人生をぶつけてくるような何かが欲しかったよ…と物足りなさMAXで困ってしまった。

過去シーンオマージュとかレジェンド登場とか単純バカな僕はこういうの無条件で喜びがちなのにこんなノレないことあったんだ…という新たなる発見を得てしまったまである。

また、前作ラストから恐竜達が世界に解き放たれ人類と恐竜の生存戦争が始まることを予感させたわけだが特別そんな感じの物語じゃないことも拍子抜けだった。

一応冒頭で世界の様子について軽く触れこちらを大いにワクワクさせてくれるのだが本編自体は半分以上人間同士の攻防ばかりで恐竜との本格的な攻防は後半に突入してから、それも結局人間が作った施設内、パークよりも遥か下のワクワク度を行く場所での「恐竜映画だしやっとかなきゃね」くらいの申し訳程度の攻防のみ。

世界観は広がったはずなのに結局恐竜を悪用しようとする人間の描写ばかりが増え、舞台もやってることも広いようで狭いところに縮こまったな、というのが個人的な印象でかなりがっくりと肩を落としてしまった。

そしてワールド三部作として致命的なのはブルーの出番の無さ
ブルーの子供が拐われているのに肝心のブルーはお留守番。
オーウェンとブルーのコンビがほぼ皆無というのは非常に残念だった。

オーウェンの近くに住んでたまにオーウェンの様子を眺めに行くブルーの構図はかなり可愛くてよかったんだけど。

(それはそれとして単為生殖で子孫を増やせるラプトルが山の中にいるの結構やばいよね。)

そしてなんか良い感じに終わってる感あるけど世界の状況イナゴ以外についてはそんなによくはないよね?というモヤモヤを抱えてしまうという。

何がモヤモヤって野生の恐竜に人間が餌付けしている場面があってそれを良しとしてそうなところ
絶対あかんやつではと思っちゃうんだけどそんなことないのかな。

共生ってそういうことなのか…?
違うような…

と、なんかこう色々モヤモヤしてる気持ちの中ヘンリー・ウーだけがなんか綺麗な着地を決めてスッキリした感出してるのでちょっと笑ってしまうという。

前作まで結構ノリノリで命弄りまくってた気がするんだけどイナゴとドジスンが気に食わなかったのか自らの過ちを認めるという謎の心変わり。
いやいいことなんだけど、もっと恐竜達をいたずらに生み出したり合成させてきたことについての反省とか、なんかイナゴ以外のところでもその気持ちを示して欲しいんだが?と「良いっちゃ良いんだけど心の底からスッキリした気持ちでは受け入れ難いなあ〜」みたいなものが多くて終始モヤァッとした感情を抱えたままの鑑賞になってしまった

とまあ総合的にはかなり低めの評価をつけてしまう本作。
他にも色々言いたいことはあるがこれ以上は長くなりすぎるのでグッと堪えつつ、それでもまあ良いなと思えるところだってちょこちょこある

綺麗なヘンリー・ウー
まじでどうしたんだお前ってくらいの改心っぷり。まあ形はどうあれどっかでフェードアウトせずにキャラクターとしての着地がきっちり見れたことは良かったと思う。

不評だらけだったイナゴだがイナゴ自体は新鮮でアリだった。
造形のキモさとかあの積極的に人間に飛びかかってくる攻撃性は実際にいたら嫌だなあと感じさせる存在感でそこはよかったと思う。
ただあまりにもストーリーの中核がイナゴすぎて恐竜という本来一番魅せなくてはいけないものの印象が大きく薄れてしまっていたというだけで…

ワールドが始まった頃から語られていた兵器運用された恐竜がどんなもんなのか見せてくれたのも嬉しい。
ただこの辺の悪党がラプトル使って追いかけ回すくだりは正直無くても…と思ってる箇所でもあるのだけれど。
(ラプトルにレーザーポインターを当てるだけの女キャラ、強そうな見た目のくせにあっさりボコされるのこいつなんだったんだ感がすごかったな…)

あとはごちゃごちゃした場所を駆け巡るラプトル、氷上という初のロケーションでのピロラプトルとの追いかけっこ、じわじわと距離を詰めてくるテリジノサウルスなど少ないながらも「良いじゃん!」と思わせてくれる恐竜描写もちらほらあるのでそこも楽しめた。

そして全然出番がないくせに今回も印象にやたらと残るモササウルスとかいう100点満点の仕事しかしない最強の恐竜
お前がナンバーワンだ

ジュラシック・ワールドの裏の顔みたいなもんだろ実際

まあでも、前述の通りオーウェンとブルーのコンビはもっと押し出して欲しかったし、ラスボスのギガノトもその最期の瞬間以外あまり印象に残らないしせっかくマルコムがいるんだからヘンリー・ウーやメイジーを交えてその技術と好奇心がもたらした罪を指摘するとかやって欲しかったなとかそういう細かいあれこれはやっぱりチラついてしまう。

好きなシリーズの一つの区切りでもある作品だったからこそ結構厳しめの評価をつけたくなってしまうだけでもしかしたら年月を置けば3や炎の王国がそうだったようにちゃんと楽しく受け止められるようになるのか。

それはわからないけど少なくとも今の僕にはまだ新たなる支配者を肯定するには年月を含むアレコレ積み重ねが足りていないのだろう

一応復活の大地が公開されたことで今後のシリーズ継続の可能性が生まれたわけで、その中で新たなる支配者をもっと肯定できるようになるタイミングが生まれることを期待したい。

まあどこかでスッと飲み込める日が来るとは思うんだけど…
多分…

最後に

と、ジュラシック・ワールド三作を見返してみた今現在の感想を書いてきたわけなんだけどまあなんやかんやで楽しめたなと。

ワールド一作目が最高なのは相変わらずとして、炎の王国を初見の時よりも受け入れられたのは大きい。
ジュラシック・パークを見返した時に3を楽しめたが同じように楽しい範囲を広げることができて嬉しいところ。

ただだからこそ新たなる支配者に対してのこの微妙な感情が揺らいでいないのは驚きというかなんというか。

もっと月日が経ってから見返した方がいいのか、それともあえてシリーズを最初から見返すのではなく新たなる支配者だけを見返した方がいいのか、判断はつかないけどもっと期間を開けて見返した時この作品を受け入れられる精神レベルに達していたらいいな。

まあ新たなる支配者に関してはまだまだ微妙な感想しか出てこないがトータルで見ればシリーズ全体を結構広く楽しめることができたなと思う。

新たなる支配者で終わりと思われたシリーズも復活の大地で再始動したので今後の更なるシリーズ発展に期待したい。

とまあ今回はこの辺で切り上げたい。

切り上げる前に最後にもう一回だけ。

モササウルスがジュラシック・ワールドの顔です。

では。

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あんたい

アニメ、漫画など創作物が好きです。
好きなものや観たものなどについての感情や感想を記録していく場にしたいと思ってます。
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